教育熱心なシンガポール。一体公共図書館はどんな感じなのでしょうか?
蔵書数は多いのか少ないのか、どんな本が置いてあるのか気になります。
Googleマップで「Library」を検索。ずらりと出てきたリストの中から、家からそう遠くなく、レビューが良かったタンピネス公共図書館へ行ってみることにしました。
タンピネスの公共図書館があるのは、タンピネスモールから少し離れたタンピネスハブTAMPINES HUBという場所です。
タンピネスハブとはシンガポールの都市計画政策によって建設された地域センターの開発の一部で、「シンガポール初にして最大の統合されたコミュニティとライフスタイルのハブ」として、2017年にオープン。近隣に住む15000人の意見に基づいてコンセプト化されて建設されたという地下7階から地下2階までの複合施設には、スタジアム、プール、アリーナなどのスポーツ施設から、図書館、行政施設、医療機関、映画館などのレクリエーション施設など、地域で日々の生活が完結できる施設が揃い、まさに地域住民の「欲しい」が形になっています。確かにタンピネスハブのような場所が近隣にあれば、日々の基本が家族でくまなく満たされそうです。
図書館の入り口は2階で、FESTIVE ARTS THEATREの向かい側。
平日の日中ということもあり、図書館の入り口はとても静か。ひと気といったら、中学生くらいの女の子が一人いるくらい。
その子の後に続いて中へと入っていくと、おすすめ本コーナーがお出迎え。「久しぶりに図書館に来たァ〜!」感に一人盛り上がりながら中へ進むと、なかなかの広さにびっくり。雑誌、料理、健康、アート、デザイン、歴史、旅行、ビジネス、IT、ノンフィクション、児童書、ティーン...。実に充実です。5フロアにわたっているようで、どこを攻めるか決めないと、あっという間に時間が過ぎてしまいそう。
各フロアには、自習用のデスクや読書エリアも整い、涼しく静か、さらには充電施設も備わっていて至れり尽くせりの快適空間が広がり、カフェより快適かもと思ったほど。建物が新しく、本棚には整然と本が並び、いわゆる古本が並ぶ図書館の臭いもなし。キンドル生活が続いていたので、本に包まれる喜びに浸れる場所を発見して、感動です。
おすすめ本コーナー
シンガポールのお国柄が垣間見えるセクションがいくつかあり、例えば料理コーナーは、マルチナショナルな食卓事情が垣間見えるスペースとなっていました。入り口入ってすぐに大きめなスペースどりがされ、さまざまな料理本が取り揃えられ、きっとシンガポールに住むいろいろな国の家族がそれぞれに舌とお腹を満たせるようにとの配慮でしょうか。
さらに、蔵書は基本は英語本が中心ですが、マレー語、中国語の書棚もあり、そういった面でも他民族国家な一面を覗かせています。
さっそく本を借りたいと思い、レセプションカウンターを探したのですが、どのフロアに行っても見つからず、図書館で本を整理していたボランティアTシャツを着たスタッフの方に尋ねてみると、図書館カードはオンラインで申請できるとのことでした。図書館内は無人化が進んでいて、時折ボランティアスタッフを見かけるのと、Bookdropのマシーンがゆるゆると動いているぐらいで、セルフが基本のシステムになっている様子。
Bookdrop無人マシーン
図書館のメンバーシップにはタイプがあり、ステータスにより料金が異なります。
シンガポール人 無料
PR 10.69ドルの登録料 PAssion Card保持者は登録料不要
外国人 10.69ドルの登録料 43.6ドルの年間フィー
(但、シンガポール教育省管轄の学校の学生である場合は無料。
PAssion Cardを保持者は登録料不要。)
メンバーシップの登録はオンラインまたはNLB Mobileのアプリから行えます。
図書館のサービスの中には、
4冊まで有料(8.72ドル)で家まで配送、スタディエリアのブッキング、子供から大人までイベントが企画され、本だけでなくシンガポールコミュニティが身近に感じられそうです。