犬連れシンガポール、ワクチン接種について

香港から一緒に引っ越しをしてきた我が家の犬メルリン。シンガポールに来てから、換毛期のサイクルに変化が起こり、毛が抜け落ちる日々が長く続きました。香港では年に2回の換毛期になると、毎日掃除機がいっぱいになるほど毛を落としていましたが、ひどいのはだいたい一週間ほど。それが二週間過ぎても三週間過ぎても終わることなく続いていたため、このまま止まらなくなってしまったらとひどく心配しました。一ヶ月が過ぎた頃ようやく落ち着き、やれやれと胸を撫で下ろしていた矢先、新たな心配の種が。こちらで犬を飼っている方からLEPTOSPIROSISに気をつけた方がいいと聞きました。ナンナンダーソレハ!

 

NIID国立感染症研究所のサイトによれば、LEPTOSPIROSISとは日本語でレプトスピラ症と言われるらしく、人獣共通の感染症とのこと。病原体のレプトスピラは保菌動物の腎臓に保菌され、尿を介して広がるのだとか。齧歯類や野生動物やペットの尿から、またはそれに汚染された水や土から人も経皮的に感染するらしいので、他人事ではなし。感染すると、発熱、悪寒、頭痛、筋痛、腹痛、結膜充血を始め、重症化の場合、黄疸、出血、腎障害も起こりうるようです。

www.niid.go.jp

 

夜犬の散歩をしていると、小さな生き物が道を横切るのを何度か見かけました。多分、ネズミじゃないかと思うのですが、ああいった動物が病原菌を持っているとしたら、あたりを嗅ぎ回るメルリンも感染の可能性は大アリです。

 

シンガポール保健省(Ministry of Health Singapore)のサイトにあるWeekly Infectious Disease Bulletinによれば、2023年には62件の報告があったようです。

 

というわけで、早速動物病院に予約を入れてワクチン接種へ。

 

先生に聞くと、Leptospirosisのワクチンは接種した方が良いとのこと。シンガポールではこの病気を含む混合ワクチンの接種が一般的だそうで、そちらを年に一度接種すればよいとのことでした。(これまでに接種歴のないメルリンの場合、今年に限り今日の接種と来月のブースター接種が必要。それ以降は年1ペースで。)

 

混合ワクチンに含まれていもの

Canine Distemper 犬ジステンパー

Canine Adenovirus 犬アデノウイルス

Canine Parvovirus incuding Leptospirosis 犬パルボウイルス(レプトスピラ症を含む) 

 

犬の病気一つとっても、暑い国に来たのだなあという気がひしひしします。