ベドクサウスマーケットで肉も魚も野菜も買う

我が家の徒歩圏にはスーパーが少なく、自転車を買ってからというもの、半径を広げながら、日常の買い物場所を探しています。ご近所さんから、2キロほど行ったところにウェットマーケットがあると教えてもらい、さっそく行ってみることにしました。場所はベドクサウスマーケット。

 

香港では街市と呼ばれるウェットマーケットがあり、生鮮食品を朝早くから買い出しする人々でいつも賑わっていました。スーパーは乳製品や加工品が手に入るので、その辺は便利なのですが、野菜の鮮度が時として今ひとつ。その点、いくつもの店舗が並びしのぎを削っているマーケットでは、鮮度の良い野菜を見つけることができます。香港に住んでいた頃には、旬の野菜や現地の食文化を感じるのが楽しく、足繁く通っていました。香港に引っ越して初めて街市に行ったときには、カエルが売られていたり、豚の頭や内臓が肉屋の店先に並んでいるのを見て衝撃を受けましたが、13年住むうちに、いつしかそれが日常の風景となっていました。私ってば、日本で高島屋にベビーカーを押して買い物に行っていた時代もあったんだけどなァ。

 

さて、ベドクサウスマーケットを覗いてみたところ、香港の街市を思い出す懐かしい光景が広がっていました。野菜、果物、乾物、魚、肉と一通りのものが揃い、朝から買い物をする人々がたくさん。野菜を手に取り一つ一つ物色する人、お店のスタッフとやり取りをする人、どこの国でも市場の風景は同じです。野菜もお肉もスーパーに比べて新鮮で、香港より品物がキレイな印象。香港ではお金を触った手で食べ物を直で触るという、衛生面的に悲鳴を上げたい行為が一般的でした。(コロナ以降、若干マシになったかも〜。)それに比べれば、シンガポールは全体的に衛生管理が行き届いている印象です。

 

この日は買ったのは、鶏肉、豚肉、アジ3匹、サーモン、野菜と果物。

冷凍して繰り回す算段です。

 

これで20ドルちょっと超えたくらい

 

帰りにはマーケットの横に併設されたホーカーに立ち寄ってフレッシュジュースを購入。いろいろな組み合わせがあり迷いましたが、回転の良さそうな組み合わせのジュースの方が鮮度がいいかもと思い、普通なほど普通なグリーンアップル+キャロット+ジンジャーをチョイス。ジンジャーが入った方を選んで、より健康的なチョイスができた今日の自分が好きに。クッキーを食べるのを許した昨日の自分に見せつけてやりたい。

 

 



さて、このジュース屋さんのおばさんとのたわいもない会話が一つ。


写真右のジュースメニューの中にChinese Yam & Kiwi Drinkというミックスがあり、

「山芋は生でも食べれるのですか?」と尋ねたところ、

「日本産の山芋は生で食べるのよ。中国産、台湾産はね、炒めて食べるわよね」との説明が。これは植物的には食べられるが、慣習的に食べていないという意味なのだろうか?実は、香港にいた頃から、生食していいのか迷っていました。

続けて、「口が痒くなったりはしません?」と聞いてみると、「ブレンダーを使っているから大丈夫。キウイとのミックス美味しいわよ」とのこと。

長年の謎が紐解かれることはなく、謎のレイヤーがまた一つ増えてしまったような回答でしたが、いつかジュースに挑戦してみたいと思います。郷にいれば郷に従え。いや、虎穴に入らずんば虎子を得ず、だ、ろう。