材料からツールまで お菓子作りの味方RedMan

香港にいたコロナ期にお菓子作りに目覚め、ウェブでレシピを探しては何度となく作るようになった娘。シンガポールに来てお菓子作りを再開し、ラズベリーのマカロンを作るために、フリーズドライのラズベリー粉が必要になり、入手先をサーチしていたところ、Red Manに行きつきました。

www.redmanshop.com

 

こちら、製菓材料、ベーキングツールとアクセサリー、グルメ食材、乳製品と乳製品代替品を含む15000店以上の商品を取り揃えているそうです。ブランチがいくつもあるらしく、まずは一番近いベドクの店舗に行ってみることに。お店はスポーツセンター、図書館、コミュニティクラブなどが入ったハートビート@ベドクの建物の一階にありました。

 

RedManベドク店 アドレス: 11 Bedok North Street 1, #01-24 Heartbeat@Bedok

 

 

中は広々。粉も各種取り揃い、ベーキングではお馴染みのBob's Red Millの製品ラインナップも豊富。自社製品もバラエティに富む

 

デコレーション用材料も本格的。エッセンスやフードカラー、スパイスも揃う。お目当てのフリーズドライのパウダーも小さなサイズと大きなサイズがあってありがたい

 

モールド、パッケージングも揃い、ここにくればお菓子作りが完結できる

商品はウェブサイトからオンライン注文ができるのもうれしいところです。

今回は実店舗に足を運びましたが、粉物は重いので、まとめ買いする場合はぜひオンライン注文をしてみたいと思います。ウェブサイトを見ると製菓材料だけでなく、お肉やソーセージ、ハム、チーズやパスタも購入できるので、送料無料となるトータル購入金額は88ドルと高いですが、製菓材料プラスで食材調達もと考えるならまとめ買いの際に便利です。

 

また、クッキングレッスンも開講され、ウェスタンケーキやペイストリー、台湾ペイストリー、バタークリームデコレーション、3Dクッキーデコレーティング、マレー・ニョニャ・インディアンペイストリーなど、それぞれを得意とする国際色豊かなインストラクター陣が教えてくれるようなので、世界のお菓子作り体験が楽しめそうです。

 

練り切りのクラスまであり驚きました。中華圏の赤、プラナカンハウスの明るいピンクやブルーを想わせる可愛らしい色合いの練り切りに、日本とシンガポールの出会いを感じます。和菓子にもほんのり異国情緒が。

 

 


健康的には甘いものはできる限り控えるのが心情ではあるのですが、実はJ.COのドーナツは時折無性に食べたくなることがあり、家族で食べるからという言い訳付きで箱買いをしてしまうことも。

こんなフィリングの入ったジャーマンドーナッツが家で作れれば、J.COにお世話にならなくなるかも!?

 

見ているだけで楽しいクラスがいくつもあり、シンガポールの年間の行事に合わせたお菓子作りの体験も気になります。

 




 



 

 

 

 

快適に、おしゃれに、エシカルに。こだわりあるおしゃれアイテムが揃うセレクトショップBRISA

シンガポールに引っ越して来て以来、足繁く通う街のひとつ、カトンKATONG。ジョー  チアット ロードJOO CHIAT ROADにはおしゃれなお店が佇み、散策がとても楽しいエリアです。先日、プラナカンショップハウスを見た帰り道、素敵なセレクトショップを見つけて立ち寄りました。お店の名前はBRISA 

 

 

BRISAとはスペイン語で ”風” という意味なのだとか。

スペイン人のオーナーさんが、スペインはもちろんのことオランダ、ギリシア、フランスなどヨーロッパやアジアなど世界中からこだわりのスモールブランドを集めてセレクトしているそうです。リゾート感のあるナチュラルな雰囲気の店内には、洋服、靴、バッグ、アクセサリーなど服飾雑貨からインテリア雑貨までがおしゃれにディスプレイされ、「あっ、これ、かわいい!」と思う瞬間が何度となく訪れるラインナップ。リネンやコットン、ビスコースなど、暑い国でも心地よく着られる素材を中心に、繊細さやスタイルを感じるデザインであるという、南国での実用性とファッション性を押さえた洋服に出会える貴重な場所です。

 

(左)柔らかなレザーのスペインのバッグがたくさん(中)刺繍が美しいギリシアのリゾートブランド"Greek Archaic Kori"と"NEMA"の洋服 (右)アクセサリーや雑貨が所狭しと並ぶ

 

取り扱いブランドの中にはグリーク アーケイック コリGreek Archaic Koriというギリシアのリゾートブランドがありました。こちらは紀元前600年から紀元前480年のアーケイック時代の若い女性の像「コリ」に触発されてそのブランド名が名付けられたそう。風をはらむゆったりとしたカフタン、ドレス、チュニックなどには錦糸が施され、日中も夜も、時間帯も年齢も問わず着られそうな優美なデザイン。

同じコーナーに並んでいたギリシアブランドNEMAはエスニックボヘミアンなラインナップで、遊び心のある展開。可愛く、そして涼しそう。

 

インパクトあるモチーフやパターンを斬新に配したデジタルプリントのワンピースはMe369のもの

 

ローカルジュエリーデザイナーが手掛けた商品があるのも、こちらならでは。お店のスタッフによれば、「このストリートをちょっと行ったところに住んでいる方で〜」とのことです。セミプレシャスストーンを使ったハンドメイドデザインは、オンリーワンを探している人にピッタリ。

 

和小物もあるぞと思ったら、こちらは日本人デザイナーの商品ではなく、マレーシアやカンボジアの女性たちがビンテージの着物を使ってリクラフトしたアイテムでした。それぞれの商品タグには、縫製を手がけた女性の名前が記されています。MONIKOというこちらのブランドは、マレーシアやカンボジアの難民や職人、困難な状況におかれた人々の自立をサポートを行っていて、時と空間を超えたクラフトマンシップのリレーと、モノと人への愛ある取り組みが印象的でした。

 



店の奥にはインテリア雑貨のコーナーもあり、時間が経つのを忘れてしまいます。

 

コーストに近いエリアならではのリゾート感と、国際都市シンガポールならではのグルーバルなセレクトに夢中になりながらも、時折窓の外に目をやると熱い日差しを受けたプラナカン建築の美しい街並み。このエリアに行ったら、ぜひおすすめしたい一軒です。

 

BRISA

310 Joo Chiat 427561

www.google.com

 

 

 

心せよ、安全だけど詐欺多発

シンガポールといったら、安全な国ランキングの上位にランクインする国。真夜中に一人で女性が歩いても安全ですし、子供を一人でタクシーや乗り物に乗せて出かけさせても不安はありません。

 

香港に引っ越したばかりの2010年前半の頃には、子供がまだ小さく、当時子供の誘拐事件が多発していたため、外出ではそれなりに緊張感を感じていました。買い物をしていても、うっかり高めに買わされてしまうことも多く、そちらもまた緊張感が必要でした。香港も概して安全ではありましたが、泥棒に入られた話や家で働くメイドさんに金品を取られたという話は珍しくなく、ドキッとする話を聞いたり、大事には至らないがヒヤリとしたすることがあると、その度に心を引き締め直していたと思います。

 

シンガポールに引っ越ししてきてから4ヶ月が経ち、新しい土地、人と文化に馴染むために、感覚のチューニングが始まっているのを感じます。

ご近所さんと話していて、シンガポールにおいて無防備でも大丈夫なことと、気をつけた方がいいことを聞き、シンガポールで生活をするための心得が少しずつ見えてき始めました。

 

(以下、ご近所さん情報)

泥棒よりスキャム(詐欺)に気をつけよ!

泥棒の危険性は低い。例えば、携帯電話をホーカーやレストランのテーブルの場所取りに使い、本人がその場を離れても携帯がなくなることはない。携帯はなくならないが、椅子はなくなるかも! CCTVがあちこちにあるため、うっかり泥棒の扱いを受けることにならないように、置きっぱなしになっている物はやたらと触らないほうが無難。

 

近頃、泥棒よりよほど怖いのはむしろスキャム。ご近所さんのお父様のところにも、先日友人を装ったビデオコールがかかり、お金を貸してくれと言われたそうです。携帯をなくしたご友人のデータから友人の顔をAIで生成したものを使ってビデオコールがあったという話でした。なんかハイテクすぎる。まあ、その話はともかく、確かに怪しいコールやサイトへの誘導は多く、銀行や政府も気をつけるよう警告をしています。

 

飲食店のテーブルにある素性のわからないQRコードも気をつけた方がよいとのこと。

 

PayNowやScan &Payなどを使っての支払いの際には、銀行のデジタルバンクのアプリから直接払うより、PayLah !などのモバイル決済サービスを使った方が安全。

 

余談ですが、ポリスステーションにはおまわりさんが常駐していないところもあるらしいです。交番の無人化。いかに平和なのかが伺えます〜。警察への通報も緊急ではない場合、E-serviceが基本なようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬連れシンガポール、ワクチン接種について

香港から一緒に引っ越しをしてきた我が家の犬メルリン。シンガポールに来てから、換毛期のサイクルに変化が起こり、毛が抜け落ちる日々が長く続きました。香港では年に2回の換毛期になると、毎日掃除機がいっぱいになるほど毛を落としていましたが、ひどいのはだいたい一週間ほど。それが二週間過ぎても三週間過ぎても終わることなく続いていたため、このまま止まらなくなってしまったらとひどく心配しました。一ヶ月が過ぎた頃ようやく落ち着き、やれやれと胸を撫で下ろしていた矢先、新たな心配の種が。こちらで犬を飼っている方からLEPTOSPIROSISに気をつけた方がいいと聞きました。ナンナンダーソレハ!

 

NIID国立感染症研究所のサイトによれば、LEPTOSPIROSISとは日本語でレプトスピラ症と言われるらしく、人獣共通の感染症とのこと。病原体のレプトスピラは保菌動物の腎臓に保菌され、尿を介して広がるのだとか。齧歯類や野生動物やペットの尿から、またはそれに汚染された水や土から人も経皮的に感染するらしいので、他人事ではなし。感染すると、発熱、悪寒、頭痛、筋痛、腹痛、結膜充血を始め、重症化の場合、黄疸、出血、腎障害も起こりうるようです。

www.niid.go.jp

 

夜犬の散歩をしていると、小さな生き物が道を横切るのを何度か見かけました。多分、ネズミじゃないかと思うのですが、ああいった動物が病原菌を持っているとしたら、あたりを嗅ぎ回るメルリンも感染の可能性は大アリです。

 

シンガポール保健省(Ministry of Health Singapore)のサイトにあるWeekly Infectious Disease Bulletinによれば、2023年には62件の報告があったようです。

 

というわけで、早速動物病院に予約を入れてワクチン接種へ。

 

先生に聞くと、Leptospirosisのワクチンは接種した方が良いとのこと。シンガポールではこの病気を含む混合ワクチンの接種が一般的だそうで、そちらを年に一度接種すればよいとのことでした。(これまでに接種歴のないメルリンの場合、今年に限り今日の接種と来月のブースター接種が必要。それ以降は年1ペースで。)

 

混合ワクチンに含まれていもの

Canine Distemper 犬ジステンパー

Canine Adenovirus 犬アデノウイルス

Canine Parvovirus incuding Leptospirosis 犬パルボウイルス(レプトスピラ症を含む) 

 

犬の病気一つとっても、暑い国に来たのだなあという気がひしひしします。

 

 

 

 

 

ベドクサウスマーケットで肉も魚も野菜も買う

我が家の徒歩圏にはスーパーが少なく、自転車を買ってからというもの、半径を広げながら、日常の買い物場所を探しています。ご近所さんから、2キロほど行ったところにウェットマーケットがあると教えてもらい、さっそく行ってみることにしました。場所はベドクサウスマーケット。

 

香港では街市と呼ばれるウェットマーケットがあり、生鮮食品を朝早くから買い出しする人々でいつも賑わっていました。スーパーは乳製品や加工品が手に入るので、その辺は便利なのですが、野菜の鮮度が時として今ひとつ。その点、いくつもの店舗が並びしのぎを削っているマーケットでは、鮮度の良い野菜を見つけることができます。香港に住んでいた頃には、旬の野菜や現地の食文化を感じるのが楽しく、足繁く通っていました。香港に引っ越して初めて街市に行ったときには、カエルが売られていたり、豚の頭や内臓が肉屋の店先に並んでいるのを見て衝撃を受けましたが、13年住むうちに、いつしかそれが日常の風景となっていました。私ってば、日本で高島屋にベビーカーを押して買い物に行っていた時代もあったんだけどなァ。

 

さて、ベドクサウスマーケットを覗いてみたところ、香港の街市を思い出す懐かしい光景が広がっていました。野菜、果物、乾物、魚、肉と一通りのものが揃い、朝から買い物をする人々がたくさん。野菜を手に取り一つ一つ物色する人、お店のスタッフとやり取りをする人、どこの国でも市場の風景は同じです。野菜もお肉もスーパーに比べて新鮮で、香港より品物がキレイな印象。香港ではお金を触った手で食べ物を直で触るという、衛生面的に悲鳴を上げたい行為が一般的でした。(コロナ以降、若干マシになったかも〜。)それに比べれば、シンガポールは全体的に衛生管理が行き届いている印象です。

 

この日は買ったのは、鶏肉、豚肉、アジ3匹、サーモン、野菜と果物。

冷凍して繰り回す算段です。

 

これで20ドルちょっと超えたくらい

 

帰りにはマーケットの横に併設されたホーカーに立ち寄ってフレッシュジュースを購入。いろいろな組み合わせがあり迷いましたが、回転の良さそうな組み合わせのジュースの方が鮮度がいいかもと思い、普通なほど普通なグリーンアップル+キャロット+ジンジャーをチョイス。ジンジャーが入った方を選んで、より健康的なチョイスができた今日の自分が好きに。クッキーを食べるのを許した昨日の自分に見せつけてやりたい。

 

 



さて、このジュース屋さんのおばさんとのたわいもない会話が一つ。


写真右のジュースメニューの中にChinese Yam & Kiwi Drinkというミックスがあり、

「山芋は生でも食べれるのですか?」と尋ねたところ、

「日本産の山芋は生で食べるのよ。中国産、台湾産はね、炒めて食べるわよね」との説明が。これは植物的には食べられるが、慣習的に食べていないという意味なのだろうか?実は、香港にいた頃から、生食していいのか迷っていました。

続けて、「口が痒くなったりはしません?」と聞いてみると、「ブレンダーを使っているから大丈夫。キウイとのミックス美味しいわよ」とのこと。

長年の謎が紐解かれることはなく、謎のレイヤーがまた一つ増えてしまったような回答でしたが、いつかジュースに挑戦してみたいと思います。郷にいれば郷に従え。いや、虎穴に入らずんば虎子を得ず、だ、ろう。

 

 

 

 

 

 

自転車購入。街の散策がもっと楽しく!

犬の散歩がしやすいこと、できるだけ広いこと。この二つは我が家の家探しにおいて捨てがたい条件でした。結果、選んだのがアッパーイーストのコンドです。海から歩いて10分ほどの自然豊かなエリアで、アウトドアライフを楽しむにはとてもいい場所です。反面、生活の利便性はやや低し。最寄りにスーパーが少なく、建設中の新しい駅(今年2024年にオープンのはず!)ができるまでは今しばらく不便が続きそうです。引っ越してきて以来、毎回歩いて行く買い出しに疲れてしまい、ついに自転車を買う決心をしました。日々の買い物はオンライン注文という手もありますが、生鮮食品は時として納得できないものが届けられてしまうことがあり、今のところは使い分けがベストかなと思っています。

 

さて、自転車を買おうと思ったものの、どこで買うべきか。考えたのは中古自転車というオプションです。シンガポールに来てFacebookのマーケットプレイスで二つの家具を購入し、満足いく家具が手に入ったので、今回はマーケットプレイスでよく見かけるセカンドハンドの自転車屋Simple Bicycles に行ってみることにしました。最初は一般のバイヤーさんから直接買おうと思ったのですが、自転車屋さんが介入した方がメンテナンスがされているかなと思ったこと、選択の幅があるだろうこと、レビューが悪くなかったことが、そちらを選んだ理由です。

 

Simple Bicyclesさんに直接行き、買い物に便利そうなシティバイクを探していること、そしてバジェットを伝えると、数台お勧めされました。お店のスタッフの方が親切だったので、少々高いかなと思ったのですが、ほぼ新品で状態が悪そうではなく、鍵とライト、携帯電話ホルダー(Googleマップを見るため)込みで410ドルで購入。

 

購入した自転車は20ドルで家まで配送してくれるとのことでしたが、夕方の暑さが弱まった時間帯だったので、7キロの道のりを乗って帰ることに。土地勘がないエリアで自転車のルールも定かでなく、ドキドキしながらの出発。

 

いざ路上に出てみると、基本的にシンガポールは平坦なので、信号での足止めがやや長いことを除けばスイスイ走れます。ただ、雨季であることをすっかり忘れていたため、家から10分ほどの場所で大雨にあいびしょ濡れに。シンガポールの雨はガッと降ってやむことが多いので、天気と相談の上、雨が降ったら雨宿りを想定内に入れて自転車に乗る必要がありそうです。

 

暑さと雨の合間で乗るという天候に著しく左右されるシンガポール自転車ライフですが、それでも寄り道や回り道も気軽になり、街の散策がさらに楽しめるようになりました。歩くのにはちょっと遠い場所、バスストップでは数個分のエリアまでの散策が劇的にラク。

 

街で見かけた自転車小物で気になっているものにパニエバッグがあります。自転車の後部座席をまたぐようにかけられたバッグで、買い物したものを入れるのに重量が分散されてよさそうです。でも、ネットで見たら、なかなか高い。

www.redbike.ca

 

日焼け止めグッズ、自転車用アウトフィット、自転車アクセサリーのサーチがしばらく続きそうです。

 

後日談があり、

2週間後にパンクしたため、クレームを言ったところ、パンクは保証には入らないと言われてしまい買い物に失敗したのかと落ち込んだのですが、別の店でパンクについて尋ねると、パンクが保証内容に入らないのは普通のことのようでした。さらに、買った自転車と同じタイプのものがそちらの店では500ドル以上で販売されていたため、Simple Bicyclesさん、まあまあ悪くないお店だったのかなあと再評価。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンガポールの変わり種法律いろいろ

 

家の前の道路沿いには街路樹としてマンゴーの木が植えられています。このところ、いい具合に熟し始め、たわわになったマンゴーがずっと気になっていました。そんな折、犬の散歩に出かけた際に、長い棒の先にネットがついた収穫器具でマンゴーを取っているおじさんを見かけ、「定期的に収穫する人がいるのだなあ」と思って見ていると、マンゴーを取るおじいさんに向かって怒鳴りながら写真を取っているおじいさんがもう一人。何が起こっているのかと思っていたら、怒っていたおじいさんがこちらに振り向き話し始めました。

 

「あのジジイ、マンゴーを勝手に取りやがって!街路樹のマンゴーは政府の管理下で、シンガポール国民みんなのものなんじゃ!政府が収穫して、国民にわけてくれるんだ。勝手に取ってるのをオフィサーが知ったら、マンゴーひとつにつき500ドルの罰金だからな!あのジジイ、かなり収穫してるから相当な罰金だぞ。見てろ、ワシが通報してやる!」

 

街路樹のマンゴー取ったら、ひとつにつき500ドルの罰金!?ホントにホントなのですか!?

 

おじいさんの言葉はさらに続き、

犬の糞もな、ちゃんと始末しないとそれも罰金だぞ」と。

 

「知ってます知ってます」とおじいさんに言いながら、心の中で愛犬に向かってテレパシーを送る私。間が超絶悪い私の坊や、今ここで絶対に粗相をしてくれるなよーーー!

 

ちなみに犬に関するルールには次のようなものがあります。

  • 公共エリアでリードをつけていないと最高で罰金5000ドル
  • 犬の糞を始末しないと最高で罰金1000ドル

基本的には、これらのルールは「見つかった場合」や「通報された場合」なので、どれほど厳格なのかなあと思っていたのですが、2021年にはペットのダックスフントのリードを外していが飼い主さんが2800ドルの罰金を科されたというニュースがあったようです。まあ、こちらはそれ以前に他の犬や人に何度となく噛み付いていた模様。

 

マンゴーに関しては一つ500ドルの罰金かどうかは定かではありませんが、a)国有地・公共の場所にある木の実は誰の所有物か b)国有地・公共の場所に生えている木の実を(i)(落ちているものを)拾い集める場合、(ii)摘み取る場合の罰則は何かという国土開発省への質問に対し、次のような回答がなされていました。(2019年の質問)

 

”国有地にある木、およびその実は国家の所有物です。

国立公園局(NPartks)は、国有地にあるほとんどの木を管理しています。国有地にある木から実を摘みたい場合や、落ちた実を集めたい場合は、NParksに許可を申請する必要があります。”

許可なしに公園でこういった行為を行うと、最高で5000ドルの罰金が科され、自然保護区や国立公園の場合では、最高で50000ドルの罰金および最大6ヶ月の懲役が科される可能性があるとのこと。

 

もうマンゴー見るたびに500ドルが頭の中でちらつきます。

たわわに実ったマンゴーの木

 

チューインガムを持ち込めないとか、ゴミをポイ捨て禁止とか、その辺りは知られていることですが、「ドリアンは公共交通では禁止」とか「家の中でも裸で歩き回るのは禁止」とか、変わり種も結構あり、調べない限り知る由もなしな内容もあるなあと思ってしまいます。

 

まだまだ不思議の国シンガポールです。