テンペにハマる

香港に住んでいた頃、ご近所のインドネシアさんヘルパーの方が作るテンペの料理のあまりの美味しさに衝撃を受け、テンペを食卓に取り入れたいと思ったことがありました。優秀なタンパク源であり、ビタミン・ミネラルも豊富、さらに腸にも良い発酵食品。その上美味しければ、使わない手はないと思ったわけです。が、いざ自分でテンペを使った料理を作ってみると、胃腸が弱い私にはどうも合わない何かが含まれているのか、毎度食後に胸焼けがし、数回のトライアルの後テンペから遠ざかっていきました。

 

時は流れ、インドネシア発祥の伝統的発酵食品はおしゃれなビーガンレシピに登場するほどグローバルに認知されてゆくのを横目に、納豆と豆腐で我慢しつつ、捨てきれないテンペへの想いは募るばかり。

 

それが、この度シンガポールに来て近所のスーパーを探索していたところ、初めて見るテンペのパッケージを発見! そしてもちろんのこと、「もう一度、あなたとの相性を確かめたい!」と長年の片思いの炎が再燃! ひょっとすると多国籍料理の食材が豊富なシンガポールなら、香港とは物流が違い相性の良いテンペがあるかもしれないという期待を胸に買ってみることに。

 

結果、これが非常に非常に美味しく、胸焼けも一切なし。10年以上温めた想いが果たした美味しい出会いとなったのです。

 

マレーシア産テンペ1.55シンガポールドル。白い菌に包まれ断面も美しい。7ミリくらいの厚さにカット

 

私一人のランチの時にはシンプルに素揚げ状態で調理しサラダのトッピングのようにして食べるのがお気に入りです。結構フライパンで焼く際には油を吸うので、油の量を少なく調理できる方法を探してみたいと思っています。エアフライヤーがあったらいいのになあ。

 

バターレタスと紫芋と香ばしく焼いたテンペをドレッシングでただただ食べる一品

ドレッシンはmizkanさんの「金のごまだれ」にメープルシロップをプラス。

アクセントにチリを加えてもいいかもと思ったけれど、チリがないので冷蔵庫にあった豆板醤を少々加えてみることに。なかなかいけました🎶

 

(左)金のごまだれ+メープルシロップ (右)お好みで豆板醤をさらにプラス

 

テンペはタンパク質、鉄、マンガン、リン、マグネシウム、カルシウムが豊富で、炭水化物やナトリウムは少なめ。女性には特に嬉しい栄養素構成。マリネして焼いたり揚げたりすることも多いようなので、日々の食卓にどんどん取り入れていきたいです。